2023年10月26日「トイレを増設したい! 2階にトイレを増設すること、できますか?」
「2階にトイレがないので、毎晩1階に下りて用を足すのがおっくう。2階にトイレを増設できないか?」
「父親の足が悪くなり、思うように歩けなくなつたので、部屋の近くにトイレをつくりたい。」
このようなトイレを増設したいというご要望は、少なくありません。
今回は、トイレを増設する際に知っておきたいポイントをご紹介しましょう。
まずは、トイレを増設するために必要な広さ。
一般的なトイレの広さは、0.4坪〜0.5坪(0.5坪は1畳分)ほどです。
ギリギリまで小さくしたい場合でも、横幅約70cm、奥行き115cmくらい必要です。
ご自宅の既存建物の中にこのスペースを取ることが可能か?それとも増築して新たにトイレをつくるのか?よく考えてみましょう。
次にトイレを増設する場合の予算について
かかる費用は、主に次の3点によって異なります。
1.新設する場所の造作にかかる費用
2.給排水にかかる費用
3.増設するトイレのグレードや付帯設備
順を追ってご説明いたします。
1.新設する場所の造作にかかる費用
例えば、和室の押し入れや、クローゼットなど、四方が囲まれている場所であれば、トイレを囲う造作はほとんど必要ない場合もあります。
一方で、リビングやホール、廊下の一部をトイレにしようと思えば、個室にするための造作費用が必要です。
場所を確保できず増築するとなれば、その費用がまるまるかかってきます。
また、個室にする費用とは別に、換気扇をどうするか?という問題もあります。
窓際であれば、簡易型の換気扇を取り付けることも可能ですが、押し入れなどは、通常窓が無いケースがほとんど。換気扇を増設するには、天井埋め込み型の換気扇を既存のダクトに接続するなど、別の手を考える必要があります。
一方で、換気扇ではなく、消臭機能が充実しているトイレや、別途、空気清浄機を設置する、などの手も考えられますので、このあたりは使用頻度や使い方を考慮して、プロに相談することをおすすめします。
2.給排水にかかる費用
場所の候補が決まったら、最も大事なのは、給排水設備にかかる費用です。
この費用は、既存設備と接続するまでの距離が長く、複雑になる程、費用が上がります。
最も都合が良いのは、一階のトイレの真上に増設する場合でしょう。縦にまっすぐつなぐのでスムーズです。
給排水設備の接続の難易度や費用は、一般の方では判断がつきませんので、ある程度候補を決めたら、水道修理受付センターのような事業者に相談して、アドバイスを聞きながら見積もりをとりましょう。
3.増設するトイレのグレードや付随設備
造作費用と給排水設備の費用がわかれば、あとは、予算内でお好みのトイレを選択します。
トイレはTOTO、LIXIL、パナソニックの3社でほとんどを占めており、その中から選べば良いでしょう。トイレも進化しており、節水機能はいまではあたりまえ。掃除のしやすさや、デザイン、清潔さをキープする機能を各メーカーが競っていますので、ご希望に応じてお選びください。特にこだわりがなければ、標準モデルで、十分ご満足いただけると思います。
まとめますと、トイレの増設を検討する際の流れは、
1.まずは、増設する目的をはっきりさせ、そのためには、どこにどれだけの広さが必要なのか明確にすること。
例えば、夜中、1階に下りてトイレに行くのがおっくうだから2階にも欲しいということであれば、最低限のスペースがあればOKなので、2階の最も都合の良い場所を選びましょう。
一方で、介護が必要な方のためにトイレを増設する場合は、手すりをつけたり、介護者が中に入れるだけのスペースが必要になる場合があります。こういうケースでは、そのスペースが取れないと目的が達せられないので、まずはスペースありきになります。
今の居室の近くにそのスペースを確保できるのか、それともお部屋の移動を考えるのか?あるいは増築を検討しなければいけない場合もあるでしょう。
2.候補となる場所と広さが決まったら、給排水設備の設置と、造作にかかる費用を見積もります。
ここから先は、当社、水道修理受付センターのような水まわり工事専門事業者に依頼する必要があります。
ご要望と、どこにどれだけの広さのトイレを増設したいかを相談して、給排水設備と造作工事の見積もりを出してもらいます。
この際に、プロの視点から、「そのご要望であれば別の場所の方が良いのでは?」と言った提案を受ける場合もあるかと思います。納得できる提案であれば受け入れてみましょう。
3.希望と予算に合ったトイレを選ぶ
必ずかかる給排水工事と、造作工事の見積もりを把握したら、最後にトイレを選定します。
予算に余裕があれば、機能だけでなく、洗練されたデザインのトイレを選ぶことも可能です。
思いの外、予算が少なくなってしまったら、必要最低限の機能を備えたトイレを選べば良いでしょう。
奥行きが狭い場合は、タンクレストイレの中から選択する必要があるなど、制約が出る場合がありますので、専門事業者のアドバイスを受けながら慎重に決めましょう。
4.お見積もりと、工事の内容が決まり、納得できたら、いざ工事へ。
早ければ1週間程度で終わる場合もありますが、増築を伴う場合などは、それなりに期間がかかるので、しっかりと把握し、心づもりをしておきましょう。
そのほかのアドバイス
・増築をするなら、トイレの増設も検討しておきましょう。
その時にトイレを増設する必要がなくても、近い将来、必要になることがわかっているなら、その時にトイレの増設も一緒にやってしまった方が効率的です。
・2階にトイレを増設する際は、寝室やリビングの上に設置すると、水を流す音が気になる場合があります。既存のトイレの上が最も理想的ですが、それが難しい場合は、クローゼットや階段室の上などがおすすめです。
トイレの増設をお考えでしたら、お気軽に水道修理受付センターまでご相談ください。
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