「せっかくトイレをリフォームするなら、将来歳をとっても使いやすいトイレにリフォームしたい！」というご要望を抱く方が多いと思います。

そこで、今回は、トイレをリフォームするにあたり、将来、身体が不自由になっても使いやすいトイレにするために、ケアすべきポイントをご紹介いたします。

まずは、出入り口から。

結論から申し上げると、トイレの扉は、引き戸が望ましい。

力を入れずに開け閉めしやすく、開閉時に身体を動かす必要もありません。

一番避けたいのは、内開きの扉。トイレの室内で、転倒して動けなくなった時に、出られなくなる可能性があります。

外開きの扉であれば、閉じこもられる危険は少ないですが、入室時に身体を動かす必要があるので、負担になります。

どうしても引き戸にするのが難しい場合は、扉の一部を折りたためる中折れ戸も検討する価値があると思います。

ドアに加え注意したいのは、入り口にある段差の解消。

高齢になると、ちょっとした段差にも躓きやすくなるので、この機会にバリアフリーにしておきましょう。

続きまして室内。

トイレの際、誰かに介助してもらう必要が生じた時、狭いトイレでは、介助するスペースが取れません。介助が必要な広さの目安は、便器の横に50cmほどの幅があれば可能と言われています。

現実的に既存のトイレを広くするのは難しい場合もあるかと思います。

別の視点から、トイレは寝室近くにあった方が何かと便利です。もし、トイレまで距離があるとか、階段を使わなければいけないなど、動線に問題があるなら、移設と合わせて検討しましよう。

続きまして、トイレの床材。

歳を重ねると、元気な今の状態からは、想像できないほど、思うように身体を動かすことが難しくなります。

たとえば、用を足し、手を洗う時に水をこぼしてしまった、なんてことも十分にあり得ます。そんな時に、滑りやすく、硬い床材だと身体を強打してしまう可能性があります。

そんな時のために、滑りにくいクッションフロアを採用するのがおすすめです。最近では、ペット用に滑りにくいクッションフロアがでていますので、検討に値しそうです。

次に冬の寒さ対策。

トイレは他の居室と比べ、冬の寒さが厳しくなりがちです。暖かいリビングから寒いトイレに行くと、ヒートショックの危険があります。トイレのリフォームで根本的に解決するのは難しいのですが、せめて、セラミックファンヒーターを設置できる場所を確保するようにしましょう。セラミックファンヒーターは、人感センサー付きのものがオススメですが、いくら急速暖房とはいえ、入った瞬間は寒いもの。なので、寒さが厳しい時は、温度が下がりすぎた時に運転を開始する温度センサーがついているものも良いと思います。

手すりの取り付け

これを忘れることはないと思いますが、身体を預けられる手すり。立ち上がる時には縦の手すり、座る時には横の手すりに身体を預けるので、L字型がオススメです。

気をつけたいのは、実際に使う本人不在で取り付け場所を決めてしまうと、結果、使いにくいという不幸を呼びますので、必ず、実測するようにしましょう。

あとは、細かいことですが、2つ補足を。

1つ目は、緊急呼び出しボタンの設置。これは必要になってから設置してもよいのですが、いざ必要な時にないと困るものなので、このタイミングで検討しても良いと思います。

もうひとつは、ペーパーホルダー。

歳を重ねると、ペーパーがなくなった後に、ストックからホルダーに入れ替えるのが大変で、途方に暮れることがあります。そんなことにならないように、普段から予備を用意しておける二連トイレットペーパーホルダーを設置しておけば、心配いりません。

歳を重ねても使いやすいトイレへのリフォームは、ご自分あるいはご家族独自の特性も考え合わせて、想像力を働かせ、検討するのが◎。

よし、やろう！と思ったら、ぜひ、水道修理受付センターにお電話ください。

これまでの経験と豊富な商品知識で、親切丁寧にサポートさせていただきます。