「お風呂のお湯の流れが悪い。洗い場の汚水が溜まって気持ち悪い。何とかしないと。」

 

そんな時にも、すぐに水道工事会社に電話をするのではなく、ご自分で解消できるかどうかを判断できるように、対処法をお教えいたします。

 

つまりの場所

お風呂のお湯が流れないほとんどのケースは、排水口か排水管につまりの原因があります。

排水の仕組みは、在来工法とユニットバスでは異なります。

 

在来工法のお風呂は、浴槽と洗い場の排水が分かれているため、どちらがつまっているのかを見極めて対処します。

ユニットバスのお風呂は、浴槽の排水が洗い場の排水口に合流して排出されるので、ほとんどの場合、洗い場側のつまりを解消すれば、浴槽の問題も解消すると考えられます。

つまりの原因

つまりの原因は、主に２つ。

1.髪の毛（体毛）などによるもの
2.誤って固形物を流してしまったことによるもの

 

2.の固形物を流してしまったためにつまりが発生している場合は、水道修理受付センターにお電話ください。

ご自身で対処できるのは、髪の毛や石鹼などの汚物によるつまりです。このような場合は以下の解消法をお試しください。

 

つまりの解消法

1.まずは、ヘアキャッチャーと排水トラップに溜まった汚物を廃棄する
2.液体式パイプクリーナーを使う
3.重曹とお酢を使う
4.ラバーカップを使う
5.真空式パイプクリーナーを使う
6.ワイヤー式パイプクリーナーでつまりを解消する

 

順を追って説明します。

1.ヘアキャッチャーと排水トラップに溜まった汚物を廃棄する

まずは、この処置を行います。（多くの方は既にこの処置を終えた後に、この記事をご覧になっていることと思います）

＊この段階で、つまりの症状が重いと感じたら、4.の打ち手にスキップすることをお勧めします。2.3.の打ち手は、比較的症状が軽い場合に有効です。

 

2.液体式パイプクリーナーを使う

・排水口のフタ、ヘアキャッチャー、排水トラップ等、取り外せるものをすべて取り外し、液体パイプクリーナーを内側の壁面に付着するようにふりかけます。

・30分ほど放置し、お湯で洗い流します。

お風呂のつまりは髪の毛が主因の場合が多いので、たんぱく質を分解する次亜塩素酸塩が含まれているものを選びましょう。

3.重曹とお酢を使う

まずは家にあるもので試したい、という場合は重曹と酢を使いましょう。

・排水口のフタ、ヘアキャッチャー、排水トラップをすべて取り外し、重曹をふりかけ、ふりかけた重曹の倍を目安に、酢をかけます。

・１時間ほど放置したら、お湯をかけて洗い流します。

 

4.ラバーカップを使う

排水口にカップを密着させて、ゆっくり押し付け、一気に引きます。

つまっている汚物を引き上げるように動かし、つまりを解消するイメージで、何度かトライします。

但し、排水口の形状によっては、カップが密着しない場合もあります。そのような時は他の方法を試しましょう。

 

5.真空式パイプクリーナーを使う

基本原理はラバーカップと同じですが、ハンドポンプのように強い空気圧で押し引きできるので、ラバーカップより強力です。

ホームセンターや通販で２千円程度で購入できます。

但し、こちらも排水口の形状やサイズによって使用できない場合があります。

 

6.ワイヤー式パイプクリーナーでつまりを解消する

・ヘアキャッチャーやトラップなど、全て分解した状態で、排水口にワイヤーブラシを差し込み、つまりの元まで押し込みます。

・そのつまりの原因を削り取るつもりで動かします。

・手ごたえを感じたら、お湯を流したり、4.ラバーカップや5.真空式パイプクリーナーを試してみるのも良いでしょう。

 

これでも解消しない場合には、水道修理受付センターにお電話ください。ワイヤーなどで無理をすると、排水管を傷めてしまう危険性もあります。

 

「解決は難しいな」そう思ったら、無理をせず、水道修理受付センターにお電話ください。