「浴室の蛇口のハンドルから水が漏れている！」と思った時にも、工事会社にすぐ依頼するのではなく、ご自分で対処できる場合があります。今回は、浴室の蛇口のハンドルから水が漏れている場合の対象法をご紹介します。

蛇口のハンドルから水が漏れる原因は、ハンドル内部のパッキンの劣化が原因です。

ハンドルを解体し、パッキンを交換します。

メーカーや商品によって違いがありますが、ハンドル内部の構造は、概ね以下のようになっています。

ほとんどの場合、ハンドルからの水漏れは、5.三角パッキンと8.コマパッキンを交換すれば解消します。

それでは作業をスタートしましょう。

まずは、元栓を閉めます。

今回の作業も、止水栓ではなく元栓を閉める必要があります。屋外にあるお家全体の給水栓の元栓を閉めることになりますので、全ての水が止まります。そのつもりで作業しましょう。

元栓を閉めたら、水が止まったことを確認して、次の作業にかかります。

まずは水漏れを起こしているハンドルのインデックスを取り外します。

マイナスの精密ドライバーか、カッターなどでハンドル中央にあるインデックスの溝を引っかけるように取り外します。

インデックスを外すとハンドル内部の奥にビスがあります。

ドライバーで時計と反対まわりにまわして取り外します。

ビスが取れたら、ハンドルを引き抜きます。

ハンドルを引き抜くとこのような状態になります。

昔、小学校の校庭にある水飲み場で、このようにハンドルが取れ、水が飲めない状態で放置された水栓を見かけたことがある方も多いのではないかと思います。

この根元にあるのが、キャップナットです。

キャップナットをモンキーレンチで時計と反対まわりにまわします。

キャップナットを外すと、スピンドルに座金と三角パッキンが輪投げのように、真ん中の穴に入った状態になっているので、取り外します。

スピンドルを取り外すと最後にコマパッキンが出てきます。

三角パッキンとコマパッキンのサイズや仕様がわかればあらかじめ用意しておきましょう。

わからない場合は取り外したのち、ホームセンターでお買い求めください。

コマパッキンと、三角パッキンを交換したら、取り外しときと逆の手順で元に戻します。

取り付けが完了したら元栓を開き、水漏れが止まったかどうかを確認してください。

水栓の構造は、メーカーや商品によって異なります。ここでご紹介した方法はあくまで一般的な水栓の事例です。上記の方法を試しても水漏れが止まらない、あるいは、「思うように取り外しができない」、「わが家の水栓とは構造が違うのでこの方法ではできない！」といった場合は、水道修理受付センターにお電話ください。