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トラブル対処法

【浴室】浴室混合水栓の温度調節ができない(サーモスタットが故障した)時の対処法

「浴室混合水栓の温度調節ができない」際も、ご自分で対処できる場合があります。

温度調節をする機能を持つ装置のことをサーモスタットと言います。

 

今回は、水とお湯を混ぜて、適温を保つサーモスタットが故障した時に、ご自分で交換する場合の対処法をご紹介します。

まず、サーモスタットがどのように湯音を調節しているのかを簡単にご説明します。

言うまでもありませんが、混合水栓は水道からの水と、給湯器からのお湯の2つの配管に接続しています。

混合水栓内部のサーモスタットカートリッジで、双方からくる水とお湯の量を調節して、吐水口からお湯を出します。そのお湯の温度を湯音調節ハンドルで設定しています。

混合水栓本体に格納されているサーモスタットカートリッジの形状はこのような形で販売されています。

湯音の調節ができないという不具合は、このカートリッジを交換すれば多くの場合解消します。

それでは早速、交換方法を見ていきましょう。

  1. まずは、混合水栓の根元にある2つの配管の止水栓をマイナスドライバーで時計回りに回らなくなるまで回します。回し終えたら、開閉ハンドルを上下に動かし、水が出ないことを確認してください。

 

  1. 湯音調節ハンドルを外す。

湯音調節ハンドルは、先端にキャップがついているタイプと、ついていないタイプがあります。

このようにキャップがついているタイプのハンドルは精密ドライバーを隙間に入れてキャップを取り出し、内部を固定している小ねじを取り外してからハンドルを引き抜きます。

キャップがついていない場合は、そのまま引き抜きます。

 

3.上記写真の白い部分が外れたら、その内側にある表示リングを外します。TOTOの場合は、拡げれば簡単に外せますが、メーカーにより異なる場合がありますので、回したり、拡げたり、加減しながら割らないように外しましょう。

 

4.リングが外れると、固定ナットが出てきます。モンキーレンチを使ってはずします。多くの場合、奥にまわすと外れます。

 

5.固定ナットが外れると、あとは古いサーモスタットカートリッジを引き抜きます。

古いカートリッジはこの方向で差し込まれています。

固くて外れにくい場合は、凸部分にマイナスドライバーを差し込み、テコの原理を使って引き出してみてください。

 

6.古いサーモスタットカートリッジが取り出せたら、新しいサーモスタットカートリッジを取り付け、取り外したときの手順で元に戻せば完了です。

サーモスタットカートリッジの品番は、取扱説明書があればすぐに品番がわかると思いますが、わからない場合は、WEBサイトで調べてみて、それでも不明な場合は、ホームセンターなどに古いカートリッジを持参して、適合するものを用意してください。

 

7.完了したら、元栓を開き、湯音調節ハンドルを40℃に設定して、ちょうど良いお湯が出るかどうか試します。

この湯音調節ハンドルの位置でちょうど良いお湯が出れば終了です。

温度が高すぎたり、低すぎたりする場合は、ちょうど良い湯音が出るところに湯音調節ハンドルを調整します。

 

8.湯音調節ハンドルを一度取り外して、適切な位置に調整し直してください。

 

浴室混合水栓には、メーカによって、様々な種類があります。

今回の事例は、一般的な混合水栓のサーモスタットカートリッジの交換方法をお知らせしていますが、モノによっては対処方法が異なる場合があります。

交換を試みている中で、説明と違う、とか、「?」と感じることがありましたら無理をせず、水道修理受付センターまでご連絡ください。

 

もし、温度調節ダイヤルが硬くて動かしにくいとか、水栓自体にがたつきが起きているというような場合は、混合水栓自体の交換をお勧めいたします。

混合水栓も年々進化しており、動きがスムーズで、それまでのストレスが全く感じられなくなると思います。

 

水栓の寿命は一般的に10年程度と言われています。

単水栓や2ハンドル式混合水栓などのシンプルな構造の水栓は、それ以上使える場合が珍しくありませんが、多くのご家庭で使われているシャワーと吐水口を切り替えることができるサーモスタット付き混合水栓は、構造が複雑です。

今回ご紹介した温度調節を担うサーモスタットに加え、右側のハンドルレバーでお湯の出し入れを制御する切替弁ユニットも内蔵されています。

このタイプの混合水栓で発生するトラブルの多くは、温度調節がうまくできないサーモスタットカートリッジの故障か、切替レバーからの水漏れです。

10年を超えてサーモスタットの交換を余儀なくされる場合は、そのあとで、切替弁ユニットの不具合が発生する場合も少なくないので、水栓自体の交換をご検討ください。

そんな時も水道修理受付センターにご連絡ください。

ご予算とご要望をお聞きし、最適な水栓をご提案させていただきます。

 

 

 

 

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