トイレをリフォームする際、昔ながらのタンクのある水洗トイレを選ぶか、

ホテルや高級レストランなどで見かけるタンクレスがいいか迷うことがあると思います。

よくよく調べてみると、タンク式とタンクレストイレはそれぞれにメリットデメリットがあります。

それぞれの特長を見極めて、お望みのトイレを見つけるのが賢い選択といえます。

今回は、それぞれの特長を１０番勝負で比較して、どちらがお好みに近いのかを判断してみてください。

1番勝負　本体価格はどっちがお安い？

いずれも種類が豊富にありますが、なるべく安く仕上げようと思うとタンク式トイレに軍配が上がります。タンク式トイレは、便器、タンク、便座を組み合わせて仕上げるため、経済的なプランに仕上げやすいのです。

タンク式の方が流通量が多いのも、お手頃価格になりやすい要因のひとつといえそうです。

2番勝負　見た目のカッコよさは？

お好みもありますが、やはり見た目スタイリッシュなのは、タンクレスでしょう。タンクはある意味、水洗トイレらしさの象徴といえます。

その象徴を取り払ったタンクレストイレは、トイレという室内のイメージを変えた、といっても過言ではありません。

3番勝負　手洗いの有無

タンク式でも手洗い無しを選択することはできますが、タンクレスの手洗いは別途用意する必要があります。

この勝負はタンク式に軍配が上がります。

4番勝負　高層階（タワマンなど）での利用

タンクレストイレは、主に水道管からの水圧で排水を行うため、タワマンなどの高層階で水圧が弱い場合などは、排水に不満を感じる可能性があります。

タンク式トイレは、タンクに溜めた水を流すので、水道管の水圧とは無縁です。低水圧だとしても、その点で不満を感じることはないでしょう。

5番勝負　省スペースなのは？

タンクがない分、タンクレスの方が場所をとりません。

タンクは、奥行にして10㎝分ほど必要なので、スペースによっては狭く感じてしまうことも少なくないでしょう。

高さも30㎝分くらいは高くなるので、なにか凸（障害物）がある場合は注意が必要です。

6番勝負　節水効果は？

TOTOのラインナップを見ると、壁排水か床排水かにもよりますが、1回の洗浄水量は、タンク式で概ね4.8リットル、タンクレスで3.8リットルと、1リットル＝2割ほど少ない水量でいけるようです。

2割の差は小さくはありませんので、この勝負はタンクレスの勝ち。

でも、一昔前に比べると、最新のタンク式トイレの節水効果は、かなり高くなっているといえます。

7番勝負　リフォームのしやすさ

これは組み合わせトイレともいわれるタンク式に軍配が上がりました。

最も寿命の短いシャワートイレが壊れたときに、タンク式＝組み合わせトイレであれば、それ単体で交換できますが、タンクレスは一般的にシャワー部分だけを交換することができません。

すべて交換することになるので、リフォーム費用が高額になりやすいのです。

8番勝負　緊急時（断水・停電時）の使用は？

緊急時はどちらも通常のようには使えませんが、バケツで水を流せば排水できます。タンクレスは流す際に電気を使いますが、多くの場合、停電時でも手動や、乾電池があれば使えるように準備されています。

問題となりそうなのは、バケツで流すほどの水があるかどうか。

緊急時に備え、お風呂のお湯は、あくる日に入るときまで流さずにはっておきましょう。

9番勝負　連続使用できるのは？

既にご説明したように、タンクレスは水道管の水を直接流すので、水を溜める必要がありません。

それゆえ、連続使用に耐えます。

タンク式は多くの方がご存知の通り、タンクに水が溜まるまでしばらく時間がかかり、連続使用できないケースが少なくありません。

よってこの勝負はタンクレスの勝ちです。

10番勝負　掃除のしやすさは？

この勝負は、シンプルな形状が売りのタンクレスの勝ちですね。タンク式は、タンクと便器の切れ目やタンクの下にホコリなどが溜まりやすく、タンクレスに比べると、掃除しにくいと思います。

以上、タンク式とタンクレストイレ10番勝負でした。

一長一短あるのがお判りいただけたかと思います。

「ある程度分かったけど、わが家に合っているのはどっちだろう？」

広さやご家族の人数、マンションの場合は階高によっても判断しにくい部分があると思います。

そんな時は水道修理受付センターまでご連絡ください。

ご要望をお聞きしながら、親切・丁寧に、最適なトイレをご提案させていただきます。